“自分語り”は現代最強の娯楽  

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ビジポコ編集長に、集客のコツを教わろう!のコーナーです。

今回のテーマはSNS。

いまみんなSNSしていますし、どうせならでいいねが欲しいし、拡散されたいじゃないですか。

 

SNSは反響が返ってくるので楽しくて、夢中になっちゃいます。フォロワーが増えてつながりと影響力が増したら楽しいし・・・仮に誰も自分を見てくれてなくても、なんか書くだけで何かが発散されていく感覚がありますよね。

 

書くことは楽しいです。

書いたなら誰かに読んで欲しくなるのが人情。

そう、文章には

 

●書きたい

●読まれたい

 

のふたつの願望が隠れています。

今回のビジポコは、文章を書きたい、特に、「読まれたい」という強い衝動に隠された話です。

 

  • 共感過剰の時代
  • 自分語りは現代最強の娯楽
  • 伝わる/読まれる話はそもそも誰にも言いたくない話
  • 価値を1分で伝えてみよう
  • 新規事業は噂でうまくいく

 

 

又吉直樹による「共感論」

 

読まれる原稿って何なのか。そりゃ面白い話ですよね。

芥川賞作家で芸人のピース・又吉直樹さんのYouTube動画をみていると、現代は共感の時代だそう。

 

「わかる!」+「だから」+「面白い」

 

になっていると。

 

又吉さんがいうには「僕の感覚では、134年前から共感が出てきた」とのことで、2007年~2009年頃、共感はまさに発見だったのです。ちょうどSNSが登場した頃ですね。共感コンテンツこそが読まれるコンテンツだという発見。

 

一方、「でも、あるあるだけが面白いじゃない」とも又吉さんはいいます。「共感しないけど面白い、も絶対にある」と知ると、もっと楽しくなるというのです。

 

「わからない」+「でも」+「面白い」

 

があるってことですね。さすが又吉さんです。

 

自分語りは現代最強の娯楽

 

では、私たちにとって読まれる文章とは何なのか。

どうしたらフォロワーが増えるんでしょうか?

 

SNSでは、読まれるコンテンツとして、以下のようにいわれます。

 

「誰もお前の話に興味はない。人が感心を持つのは自分だけ。だから自分の話をするな」

 

確かにそうなんでしょう。

SNSで自分語りしてみてください。読まれませんしスベりますから。誰もこちらの話なんて聞いちゃいないし、みんながみんな自分の話をしています。現代のおける最強の娯楽・自分語り。だから、読まれるにはまず自分の話はさておき、人の役に立つ話が重要だとされています。

 

ただ、実社会を見渡してみてください。

 

みんな噂話してません? あの人はどうだとか、あの人は昔こんなことしてたとか、あの人がこっそりこんなことしてるの見たとか、あの人は、あの人は、あの人は、、、って噂話はすさまじい。職場、学校、ご近所、バイト先、、、みんな噂話が大好き。

 

特に近しい人の噂が好きですよね。仮に「噂好きと思われるのは嫌」「自分の話にしか興味がない」と思っていたとしても、行動として噂話が好きなのです。どこが「自分にしか興味ない」なんやーい!

 

読まれる文章/聞かれる話とは?

 

これはどういうことなのでしょうか。SNSで自分の話をしても読まれないし、みんな自分語りが大好きなのに、自分の話は聞いてくれない。でも、人の噂話はみんな好き。「噂好きな人」とレッテルを貼られるのは嫌い。面倒くさいですね人間は。

 

で、私藤田の持論で恐縮なのですが、読まれる文章とはある法則があります。

 

「誰にもいいたくない話」

 

なのです。

 

拡声器を使って広めたい話はまじで読まれません。そしてお友達や知り合いにだけ話したい話も、読まれません。本当に読まれる文章とは、そもそも誰にもいいたくない話、なのです。

 

言いたくないよ、墓場まで持ってかなきゃ、そう思う話こそが、もっとも読まれ、人の間を駆け巡るのですよね。

 

事業も人生も自分と向き合う旅でもあり、自分のダメな面とも向き合わなくちゃいけないので、つらいのです。だから書くのもつらい。じゃあどうして書いているかというと、それでもデザイン思考を通じて人生を変えたいからです。自分と向き合う作業はつらくとも、その先を見ているから・・・。

 

価値を伝えようbyデザイン思考

 

デザイン思考の専門家であるビジポコ編集長・河上によると、人間の特徴として商売のヒントも隠れているといいます。

 

噂話は、そんなに長いストーリーはウケません。シンプルに短いストーリーがウケます。つまり、「1分で伝えたくなる話」を上手に作って物語の機動力にすれば、それはそのまま新規事業の集客になるのです。それは、「価値が伝わっていく」ということだから。

 

たとえば、このビジポコの価値を考えてみます。

編集長ヤスはトヨタ自動車をクライアントに持っています。そこで価値を伝えるなら・・・

 

【価値が1分で伝わる】

「トヨタはWovenCityなどの新規事業に果敢に取り組んでいます。そのトヨタを現役でサポートする編集長ヤスが新規事業の相談にのってくれる。あなたの自分語りからビジネスをぽこっと生み出しますよ」

 

【自慢で売りつける】

「編集長ヤスってトヨタをお客さんに持つ一流のコンサルなんだよね~ライター藤田はフォロワーも1万人いるライターで~ふたりが相談に乗るよ、ビジポコです。はい三千円ちょうだい」

 

後者は「うぜぇ」、になりますが、前者だと、1分で伝える価値を前提に考えているので、なんか聞いてみようかな・・・という気分になりませんか。

 

価値を伝えているか、自慢を伝えているか、なのです。

さあ、自分が伝えられる価値は何か。自分が役立つとは何か。その価値をベースに、自分語りしてみましょう。

 

新規事業は噂でうまくいく

 

何か新規事業、新しい商売を考えるとき、自分語り発信でいくか、それとも相手にお役に立てる価値探しからスタートするか。デザイン思考はいつだって大切なことを教えてくれます。

 

そもそも、「お客さんの列ができる」とはどういうことか。最初に役立つ価値があり、口コミというか噂が起こって、みんな「何か自分にメリットがあるかも」と期待して列を作るわけですよね。商売においては、あなた自信に何かしてあげたいからというより、お客さん自身にメリットを感じるから列ができるわけです。

 

ラーメンなら美味しい、映画やマンガなら面白い、高級鮨店なら美味しくてうんちくを語れる、、、、すべての商売はお客さんの役に立つことで成り立っています。列ができているとき、かならず「噂」が起こっているんです。

 

噂は嫌い!という人でも、カフェで小説を読んでいるとき、隣の人たちが、誰にもいうべきじゃない話をしていたら、聞き耳を立てちゃいます。それが「村上春樹の新刊が出るって噂」だったら、思わず聞いちゃいますよね。

 

ビジポコの学び

 

今回も、デザイン思考は大切なことを教えてくれました。

 

●共感過剰の時代

●自分語りは現代最強の娯楽

●伝わる/読まれる話はそもそも誰にも言いたくない話

●価値を1分で伝えてみよう

●新規事業は噂でうまくいく

 

 

価値を1分で伝えるという話は、映画制作に1000億円かけても、見に行くか見に行かないかは1分で決まるという話でもあります。関連記事としてこちらもどうぞ。

【価値を伝える】映画の制作に1000億円かけても、見るか見ないかは1分で決まってしまう

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ライター藤田は、ウニ屋の娘です。創業者である母親が国の専業主婦1円起業枠でゼロから立ち上げた北海道根室市のウニ屋の娘で、ディスカッションを楽しく学びある記事に仕上げます。

 

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