2021年 6月 の投稿一覧

ロシアに拿捕された漁船を取り返しにいった父親の話

ビジポコ編集長に色々打ち明けてみよう!のコーナーです。

 

当サイトでお伝えしている「デザイン思考」は、イノベーションの問題解決のためのテクニックです。一番よく使われる範囲が新規事業の検討なのですが、こと新規事業の場合、アイディアを人に伝える必要があります。そういう時、わかりやすい物語でないと伝わらないので、物語を作る技術、語る技術を学んでいくのが良いと思っています。

 

何度かくり返してお伝えしているように、「1分ストーリー」を通じて、興味深く・伝えたくなる話を作りながら、事業を伝えていきます。今回は、その1分ストーリーの話です。

 

私が今から、タイトルにつけた「ロシアに拿捕された漁船を取り返しに行った父の話」(実話)をします。ただ、面白い話かもしれませんが、“くさい話“でもあるので、もし「面白い」あるいは「くさい」と思われたなら、なぜそう思うか分析し、ただ単に「変わった話を聞いた」で終わらせず、自分ならどうしたらもっと伝えたくなるか、考えるヒントにしてみてもらえたら嬉しいです。

 

では、今回のビジポコもどうかよろしくお願いします!

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清掃ボランティアをしている方に「ボランティアでパンを配達して」と頼まれたらどうする?

ビジポコ編集長・河上に仕事のヒントをもらおう!のコーナーです。

 

仕事は他者の問題を解くものです。では、どうやって問題を解けばいいのでしょうか? そこで使えるのが考え方のツールであるデザイン思考です。一方で、自分の問題や自分の思いを解いていくのはアート思考と呼ばれます。

 

デザイン思考・・・他者の問題を解決するための道具

アート思考・・・自分の想いを起点に物事を進めていく

 

と、編集長の原稿で学びました

デザイナーがデザインしていくように、考えるツールを使って、他者の課題を解いていくのがデザイン思考。アート思考は今の私にはだいぶ難しいので、デザイン思考で問題を解決していきましょう。

 

さて今回は、ケーススタディです。ライターの身に起こった25年前の事件を、デザイン思考で解いてみようという試みです。25年前、19歳の時パン屋さんでアルバイトをしていました。そこで起こった出来事と、デザインによる問題解決とは・・・。

 

【ビジポコの学び】

  • まずは相手に聞いてみる
  • 消費者の本音から考える
  • 1分で語れる夢を一緒にみていく
  • 現場にある具体的な手段で解決する

 

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買えないモノがない時代の、プレミアムの作り方

ビジポコ編集長・河上に雑談から事業のヒントをもらおう!のコーナーです。

 

今日は1200円カットのQBハウスに行ってきました。その後、ポイ活でもらったクーポンを使ってスタバでお茶を飲みつつワッフルを食べて、100円均一のダイソーをのぞいて、帰ってきました。使ったお金は2,000円。安いから散財してしまいます。

 

休日に2,000円を散財し、満足度の高い生活。QBハウスとダイソーと。後ここにユニクロと無印良品とがあれば、揃わないモノはないのではないでしょうか。しかも定番品ばかりで、満足度の高い生活が可能です。

 

日本はデフレだといわれますが、生活者からみてみると、お金がなくても豊かな生活ができています。ただし、この生活にはまだ欠けているモノがあります。それが『プレミアムな体験』です。

 

今回のビジポコは、買えないモノがない時代の、プレミアムの作り方をみていきます。

 

【ビジポコの学び】

●体験をデザインすることの重要性

 

 

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SDGsの本領発揮:障害者雇用の闇を祓ったら、数兆円の新規事業が見えた

ビジポコ編集長に問題を解いてもらおう!のコーナーです。

 

障害者雇用について何を思いますか?

そもそも何か思いを持っていることはありますか?

 

障害を持っている方自身・・・働きたい

国や行政・・・雇用を促進したい

企業側・・・活躍してくれるなら、地元で愛されるために雇い入れるのはまんざらでもない

 

という思いがあるはずです。

 

三者三様に思いがあるのに、実際は全体の2.3%しか障害者雇用が実現しておらず、大企業のうち50%以下しか達成していない現実。

そして、未達成分は、ひとり5万円の罰金を支払えば、それ以上のお咎めはなし。1名雇い支払う給料と比べれば、遥かに安い罰金。利益を出すことを目的とする法人は、障害者雇用をしないのです。

 

ご相談者五十嵐さんは、ご自身もADHDの当事者として企業の人事で働きながら、この現実をなんとかしたいとビジポコ相談室にお越しになりました。編集長河上は、デザイン思考でどう答えて、どう「役立つ」「儲かる」「できる」そして「やりたい」の四角形を描いていくのでしょうか。

 

今回のビジポコ相談室は、「障害者雇用をビジネスで解決したい」です!

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ビジポコ相談室:静岡のうなぎ屋さんとシャンゼリゼ通りの夢

相談室にやってきた質問をビジポコ編集長に解いてもらおう!のコーナーです。

 

ご相談をいただきました。

今度の相談者は、静岡県静岡市のうなぎ屋の女将・吉田様からです。

「うなぎ!」と色めき立つ編集部。

 

静岡県はウナギが有名。美味しく、客単価も高そうで、コロナでも売上はそれほど落ちてないと、吉田さんは言います。もともと、職人だったご主人が事情で仕事ができなくなり、女将さんが職人になって店を回しているという、バイタリティの持ち主。

 

女将さんが考えた初期プラン・お悩みは以下の通り。

 

  1. 女将さんが職人として店を回しているが、仕事の比率が大きくなり大変。どうしたら人に任せて店が回るか。
  2. うなぎ職人育成スクールをやってみたい!「さばき」と「焼き」は教えられるが、ビジネスとして成り立つかな?
  3. 卒業生相手にフランチャイズするのはどうだろう?
  4. 自社サイト(ネットショップ)の売上も伸ばしたい!今は月10万円ほどの売上。

 

さて、デザイン思考で編集長・河上はどう答えるのでしょうか・・・?

今回のビジポコ相談室は、「うなぎ屋さんの新規事業」をポコッとしてまいります。

 

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新規事業の道具箱:デザイン思考、アート思考、ロジカルシンキング

こんにちは。

犯人はヤス。でお馴染みのBizpoko編集長の河上泰之です。

 

本投稿は、読者からいただいた質問への回答です。

問題解決、新規事業創出、起業、副業を考えるひと全員におすすめの内容です。

いただいた質問はこちらです。

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質問

「ロジカルシンキング、デザイン思考、アート思考について、どう繋がっていて、使い方はどうするの?」

 

質問の背景

・ロジカルシンキング、デザイン思考、アート思考はそれぞれ本で読んだことはある

・それぞれ、なんとなく理解したつもりだし、局所的には使えてそう。効果も感じなくはない

・諸々考え方はあるけど、結局考え方ってどう考えればいいんだろう?→モヤモヤ感から質問

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こういった方、実は多いのではないでしょうか。

編集長ヤス。は、IBMやデロイトトーマツの戦略コンサルタントたちにデザイン思考を教え、プロジェクトで使ってきた経験から、デザイン思考そのものはもとより、ロジカルシンキング、アート思考との関係性も整理してきました。

これら思考法を整理する上で重要なことは、各手法を単純に「道具」として扱うことです。

 

例えば、食事に使う道具としてナイフ、フォーク、スプーンがあったとしましょう。

ナイフでも、カレーライスを食べようと思えば食べられますが、効率が悪いし、食べる瞬間に口を切るかもしれない。そんな危険を冒し、ヒヤヒヤしながら食べるカレーが美味しいはずはないですね。

もちは餅屋。カレーはスプーンで食べるのが一番です。

 

各手法は何も難しいモノではなく、単なる「道具」です。道具なので、主な利用目的があり、目的を達成するための1番いい使い方があるわけです。

この投稿では、新規事業開発でよく使われる、ロジカルシンキング、デザイン思考、アート思考の関係性を整理しながら、どのような場面で何を使えばいいのかをお伝えします

 

今回の内容はすべて、編集長ヤス。が目的学を使って整理しました。

以前「組織開発から始めるDX: ITしか学ばない企業は滅びる」の投稿で、DXを実現するための「組織のあり方」を目的学で整理したように、本投稿も各手法を目的学で整理しています。

以前も書きましたが、目的学とは「目に見えている手段から目的を逆算して、別の手段を検討・提案する」学問です。

 

単純に、成果を得るための道具として「用途を整理した」に過ぎません。

逆にいうと、これまでこういった整理がなされてないがために、混乱して日本のビジネス界が混乱してきた、ともいえます。

これまでなぜ整理されなかったかというと、方法論を乱立させ各研修を売ったり、新しい方法論を売ると儲かるからです。このような、方法論商売との付き合い方も、後ほど簡単に触れます。

 

ちなみにこの整理は、戦略コンサルタントもきちんとできていない分野です。年収1500万円の人でも知らない話なので、ここに書かれた内容をスラスラ言えると、至るところで自慢できます。今風に言うと、ドヤれます。ぜひ覚えて、ドヤってください。笑

 

ドヤるかどうかは別ですが、問題解決や、新規事業創出、起業したい、副業をしたい人、全員におすすめです。

各手法を学んだことがない人も、今後どこかで学ぶにあたり、全体像を把握できます。

 

いつものごとく前振りが長くなりました。

それでは、スタートです。

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世界でいちばんおっかない管理職と、年収3000万円の話

ビジポコ編集長に未来を紐解いてもらおう!のコーナーです。

 

こうして文章を書いて偉そうにしているライターですが、そのキャリアは無職にルーツを持ちます。

 

10年ほど前、無職として乱れた生活リズムをきちんと整えようと、地元の活動支援センターに登録したことがありました。地域の方、無職、障害をお持ちの方、ボランティア、障害があるけれど施設で雇われている方・・・いろいろな人が入り乱れて、日々を過ごし、役所が運営費を負担している(いた)場所です。

 

そこで、私は恐ろしい話を聞きました。今でもその話を思い出すと、怖くてブルブル震えてしまいます。その話とは何なのか。そして、タイトルにある年収3000万円とは・・・?!そんなに儲かる仕事なんてあるんかいな? 世界でいちばんおっかない話とは、一体何なのか!?

 

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夢は知識から生まれる。小さく始めよう。人様のお手伝いから始めよう。

ビジポコ藤田です。

 

将来的には実家のウニ屋をお手伝いしたいと思いつつも、今は、書き仕事が中心なのですが、出版やライターの業界には、このような風説が存在します。

 

「出版社には『自伝を本にしたら売れる』と定年退職後の方からの原稿企画が山ほど持ち込まれる」

「どの小説の公募にも働いていた頃の自分を主人公にしたおじさんの私小説が送られてくる」

 

自分の人生こそは、書籍になって読まれる価値があると、おじさんに限らず誰しもが思うのではないでしょうか。語りたい欲を家族の代わりに聞いて雑誌に仕上げる『親の雑誌』という商売まで存在します。

 

超有名人でもない誰かの自伝。関係者以外、読みたいとはあまり思わないですよね。取材記事が読まれないのもまさに同じ構造があります。

 

  • 誰しも自分を語りたい
  • 誰しも人の語りは聞きたくないと
  • 誰しも「自分だけは語る価値がある」と思う

 

一方で、地下鉄サリン事件の被害者の方々の人生を書いた『アンダーグラウンド』(村上春樹 著)は、凄惨な事件に遭遇するまでの日々を描いています。読み手は、人生を大きく揺るがす事件に遭遇という緊張感を持ちながら、彼ら/彼女らの凝縮された日常に、超一流の書き手の腕でぐいぐい引き込まれてしまうのです。

 

私も、「自分を語るよりは、誰かの人生を文章の力で永遠に刻みつける仕事がしてみたいなあ」と思います。だからこそ、ビジポコでみなさんのこれまでの人生、周りの方への想い、そして考えたビジネスの計画を聞いて文章にできたらな~とは夢をみています。

 

一方、ウニ屋です。ウニを届けたいとは思いますが、夢がみつからないと、ダダをこねているのです。

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それは夢か欲望か。流しそうめん屋の悲劇をくり返さないために。

ビジポコ藤田です。

 

ウニ屋シリーズをお届けします。当シリーズは、北海道のウニ屋の娘である私・幸子が、圧倒的不景気の中、年商10倍を目指して奮闘しつつも、何か読者さんの学びになることがあればいいなと思ってお届けしていきます。私が活躍するのではありません。デザイン思考を用いて、人生を変える経験を、これを読んでいるあなたにしていただきたいのです。

 

さて、先日、編集長ヤスに「法人としての夢を見ることが大切かなと思います」といわれました。夢・・・夢・・・夢・・・!? 夢なんてウニ屋にあるのでしょうか。日々の暮らしで精一杯で、実現したい世界や見たい景色など考える暇がありませんでした。

 

そりゃあ、お洒落な部屋に住みたいなとは思います。可愛いスカートも欲しいです。でもそれは「欲」であって、夢とは少し違うかなと。

 

夫に夢を聞いてみました。「欲しかないね。夢がないね」と二人で頭を抱えていたのですが、ある日、夫は自転車が欲しいと言い出したのです。

 

ウニ屋と、ライターの仕事をどちらも成功させて、東京のど真ん中に住むことがあったら、自転車を買いたいな。チャリで毎日、兜町の株価を見に行って、テレビ東京に謎の投資家ジジイとして取材されたい。

 

おお、素敵な君がみる、素敵な夢。自分だけが登場人物で、欲に少し近い気もするけど、素敵な夢だね。

 

では、私個人の夢は何なのでしょうか? シャネルのスカートをはいて悦に入る欲望だけでできた女なのでしょうか? そして、なぜ会社に夢が必要なのでしょうか・・・? 今回のビジポコは、なぜ会社が夢を見る必要があるのか、というテーマです。

 

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儲かった日も、儲かってない日も、「儲からんわ」と言っておこう

ビジポコ藤田です。

 

「ビジネスをポコポコ生み出せる会社になりたい」という、編集長ヤスのお客様のつぶやきをヒントに、藤田の夫が命名してくれ、想いの詰まったこのビジポコ。

 

今回は、新規事業(ビジネスをぽこっと)を生み出すべく、北海道根室市のウニ屋の娘・幸子が、ネットショップ作成に乗り出す話です。編集長ヤスはどのようなアドバイスをし、カーチャン社長はなんと答えるのか。

 

あくまで主役は読んでくださっているあなたです。ウニは決して私が成功するための道具ではありません。それを心しながら、ネットショップ作りに乗り出したのでした・・・。

 

藤田と幸子は中身こそ同じですが、ライターとウニ屋の娘では、違う顔を見せるのです。ディズニーランドには沢山のキャラがいますが、ミッキー&ミニーが好きな人や、ドナルドが好きな人、アリエルが好きな人もいます。全員に刺さるキャラはいません。

 

ちなみに私はプリンセスよりもミッキー&ミニーやチップ&デールといったバディ感があるキャラが好きで、ディズニーシーのタートルトークで「ミッキーは何人いますか?」と聞いて亀に「ひとりだよ!」と怒られるぐらい空気が読めず・・・とそんな話はさておき、今回はネットショップを作る前に汗をかいたテーマでお届けします。

 

では、スタートです。

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