年賀状で常識を踏まえつつ印象を残すには? ぎょっとするお年賀の秘密

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ビジポコライターの藤田です。

 

今年はどんな一年だったでしょうか?私の場合は、春にはご縁に恵まれ「ビジネスをポコポコ生み出したい!」とこのビジポコが始まり、夏に夫がコロナにかかって大変な目に遭い、秋をすっ飛ばして師走がやってきました。師が走るから師走。とてつもない勢いで毎日が過ぎ去っていきます。

 

2021年は秋口に感染症が落ち着いたため、クリスマスケーキやおせち料理の準備を早めにする人が多く、売れ行きがいいそうです。私もケーキや重箱を早期予約しました。同時に、今年は夫が生死を彷徨った末に命拾いしたので、周囲への感謝を示すために年賀状も改めてお送りしようと思っています。

 

ただ、そこでふと思いました。「お年賀(年始の贈り物)を送ってはどうだろう?」と。私は基本的にお客様方とはオンラインでの付き合いですが、年賀状だけは紙で送るようにしています。なので、お年賀も送れば、もしかしたら思い出してくれるかもしれないし、感謝の思いも伝わりそうです。

 

しかし、どこから何を送ればいいのでしょうか? ギフト専門店で洋菓子? それとも高級果物店でフルーツセット?と悩んでいました。選択肢が多すぎてわからない。結局、クレジットカードを握りしめてデパートに行こうかと思案していたところ、ビジポコの打ち合わせタイミングがやってきました。

 

私はビジポコで習ったあることを覚えていました。それは「ぎょっとさせる」こと。田中角栄は10万円のご祝儀相場に100万円を渡し「ぎょっとさせる」ことで人の心をつかんでいたと編集長・河上はいいます。では、私は相場3000円のお年賀で3万円のケーキを贈ればいいのでしょうか? それは何か違う気がします。かといって、年末年始に価格がすごく高くなる実家の生ウニをいきなりご送付するのも何かおかしいですよね。

 

ということで、ビジポコ編集会議で相談したところ、いろいろなことを教えてくださりました。今回のビジポコの学びは、

 

  • 物売りから体験売りに変わるには何が必要?
  • 体験売りとは、“笑顔の一日”を売っている

 

を中心にお届けして行きます。できる限りお読みになった方に役立つよう、学びを中心に書いていきます!

お年賀に何を送るか問題

 

仮に生ウニがお正月にいきなり送られてきたら、びっくりはするかもしれませんが、常識を疑われかねません。元旦ウニウニ作戦はなしです。うーんと悩む私に、編集長は「年賀状に1割引のクーポンを付けたらどうですか?」と言い出しました。

 

ウニそのものを送るのではなく、QRコードか何かでネットショップのリンクと、BASEでクーポンの発番をして送る!きっと向こうは「ライターの藤田さん(旧姓;渡邉さん)がなぜウニを?」と思うかも。そこで「実家がウニ屋でこのたびネットショップを開いたのです」とひと言添える。それこそがまさに「ぎょっとする」のしかけのひとつ!

 

編集長はこういいます。「年賀状には郵便局が付けた当たりくじがついていますが、大抵はずれます。正月からあまりテンションが上がらないですよね。それに対応も機械的。でも、『個人が発行する絶対に当たるクーポン』だったらどうでしょう? 喜んでもらえるのではないでしょうか。それに合わせて、お年賀用の特設サイトを作って、めでたい正月に割引券を届けると。」

 

藤田は「すごくいいアイデア!デザイン思考を学んでいる最中なのに『ぎょっとする』にひっぱられてしまって全然思いつかなかった」と思わず口に出てしまいました。少し自分にショックです。

 

そして、編集長はとても大切なことを教えてくれたのでした。

 

モノ売りから体験売りになる!

 

編集長は最大のポイントとして「モノ売り」から「体験売り」になる重要性を教えてくれました。

 

「一番のポイントは、物理的にはウニを売りながらも、本質は『笑顔の一日を売る』という体験売りにする点です。みんなの笑顔になる道具としてのウニ。その道具が少し安く買える。ただウニを売っているのではなく、笑顔の一日を売っているのだから、みんなで笑顔になるために買ってもらうわけです。お正月は家族や友人など大切な人のことが頭によぎる時期。今回は間に合わなくても、次に誰か大切な人のことを思い出すときに、たとえば子どもの誕生日をどうやって祝おうかと悩んだときに、そうだ!とウニを思い出してくれるかもしれません。」

 

なるほど、郵便局の年賀状くじは、切手シートや家電といったモノが当たりますが、私の年賀状は『笑顔の一日』という(忘れがたい)体験を売るのか…。

 

編集長「脱モノ売り。そして体験売りへの進化。それが一番のポイントですね。郵便局の年賀くじはお金だけですが、そこからいかにずらしていくか。大切な人の笑顔を見る。その瞬間のために役立つようにすることが、体験売りへの進化です。そして人はすぐに忘れてしまう生き物なので、URLをお気に入りに入れても忘れるでしょう。でも、あ〜ウニにするかと思い、次に、確か年賀状に…と順番に思い出してもらうようにするのです。」

 

なんていいアイデア!

 

気持ちを伝えるには?

 

かつて、私はお正月に、感謝の意と心に抱えた思いがたくさん詰まった手書きの年賀状を受け取ったことがあります。個人的にはとてもとても嬉しかったのですが、当時の職場の方にそれを伝えると「年賀状にそんなにメッセージ書く?」と返されたことがあります。

 

世間の評価はそんなもんです。年賀状にこってりした挨拶が書いてあっても、読んだ側は正月から胸焼けしてしまいます。なので、挨拶はそこそこに、QRコードと割引クーポンがちょんとのっていて『ウニ屋のネットショップを始めました」とでも書いてあれば『なになに?』と、意外とのぞいてくれるかもしれません。

 

私が貧困から脱出できたのも、結婚して幸せになれたのも、夫がコロナで倒れて復活してきたのも、私個人も頑張りましたし夫も運がいいのですが、基本的には世間様のおかげなのです。

 

その感謝の意をどう伝えていくか。クッキーを送るのもいいですが、年賀状にひと言添えてQRコードを送るのはとてもいいアイデアです。

 

感謝の意を体験売りとして伝えていく。物理的にはウニを売りながら、実際には笑顔の一日をお届けしていくのが“新しいウニ屋さん“の仕事。なるほど、これが体験売りということか。

 

編集長・河上はいいます。「1月限定の特設サイトをつくって、全員が当たる“あたり”を作るのがいいですね。それこそが新しいウニ屋さんのお正月にふさわしいお年賀かなと」

 

うーん、ナイス、ナイスアイデア!

 

ビジポコの学び

 

お年賀に何を送るか問題。

デザイナーが椅子をデザインするとき、すでにある椅子を触ったりひっくり返したりしながら、椅子の本質に迫っていくように、デザイン思考でも既にある郵便局の年賀状やオンラインでの関係性をあれこれいじりながら、考えていきます。

 

そして、そのキーになるのはいつだって『体験売り』なのです。物理的にはウニを売っていながらも、実は体験を売る…。忘れられない笑顔の一日。絶対に体験売りに進化するという強い意思を持って、進んでいきたいです。モノを売るだけならライバルに負けてしまいますが、忘れられない笑顔の一日を売るなら、いつまでも愛してもらえます。

 

これは来年にも使えるアイデアですし、これをお読みの何らかの事業主(個人も含め)の方のお役に立つのではないかと思います。ぜひ、お正月に向けて検討してみてください!

 

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ライター藤田は、ウニ屋の娘です。創業者である母親が国の専業主婦1円起業枠でゼロから立ち上げた北海道根室市のウニ屋の娘で、ディスカッションを楽しく学びある記事に仕上げます。

 

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