給料の源泉は業務マニュアル!?

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ビジポコ編集長に給料アップの方法を教わろう!のコーナーです。

 

先日、ビジポコ編集会議において編集長・河上と『スキルと給与とキャリア』の話になりました。誰しも生活していけるぐらいは稼ぎたいですし、プチ贅沢だってしたいもの。そこでスキルがあれば人生の荒波を渡っていける・・・そう考える人は多いです。しかしスキルは給料とあまり相関がありません。給料の源泉はほかからくるのだと河上はいいます。

 

今回のビジポコは個人のスキルと給料の話です!

本日のダイジェストは、以下となります。

 

  • 社会人の基本は問題解決能力
  • 給料の源泉は業務マニュアル
  • 稼ぐために重要な資質は自分を信じ抜くこと

 

ではいってみましょう!

給料の源泉は業務マニュアル

 

たとえばマクドナルドでハンバーガーを作る技術。その技術はスキルです。マクドナルドの業務マニュアルに従い丁寧にハンバーガーを作ると、東大生でも高校生でもアウトプットは同じになります。スキルが給料を生んでいるように見えます。しかしマニュアルに従って丁寧にハンバーガーを作っているだけでは、東大生も高校生も給料は変わりません。アウトプットは自分じゃないところで決まるのです。

 

仮にハンバーガーを1分で1個作るというマニュアルに従えば、1分間に1個作られる。1時間で最大60個。単価が110円で、全て売り切れるとすると最大で6600円の売り上げになります。ここから設備や賃貸料、広告費、もちろん給料も支払われます。

 

「1分間に1個ハンバーガーを作る」マニュアルに従う限りは、東大生でも、高校生でも1時間で最大6600円しか売り上げられないのです。なので、給料も同じなのです。

 

河上「いわば給料の源泉は業務マニュアルなんですよ。業務マニュアルが生産性を決めるので。どの業種においても給料の源泉は生産性であり、生産性が業務マニュアルによって決まります。つまり、給与の源泉は業務マニュアルなんです。」

 

(余談ですが藤田は知人から「(総武線)下総中山のマクドナルドは美味しい」という話を聞いたことがあります。どうみても与太ですが、実際に下総中山のマクドナルドは美味しいのです。たぶんマニュアル通り丁寧に作っているのかなと・・・。)

 

生産性。生産性の定義を紐解くと、『アウトプット/インプット』になります。

 

参照:公益財団法人 日本生産性本部 生産性の定義

https://www.jpc-net.jp/movement/productivity.html

 

つまり生産性とは、アウトプットをインプットで割ったもの。一定のインプットでアウトプットが大きければ生産性が高く、また小さなインプットで一定のアウトプットが出せれば、それもまた生産性が高いということになります。生産性こそが給料の源泉であると、河上はいうのです。

 

そうか。私のようなフリーランス界隈は勤めをいやがるあまり技術に手を出し、Webライターやデザインなど、クリエイティブっぽい技術を学ぼうとする人が多いです。教育業界はとても活発。しかし、その内実は、Webライターにせよデザイナーにせよ、『マニュアルを徹底』しているだけの仕事に従事、なんてことが往々にしてあります。

 

ライターだってデザイナーだって、感性で働いている訳ではなく、マニュアルに従って働いているのです。それでは「スキルだと思って英語を学んだけど給料が上がらないなあ」といっている会社員と同じですね。

 

しかし、河上は言います。「給料を上げるには、その業務マニュアルの大幅な変化が必要です。立場を上げる、部署を変える、組織を変える、国を変える・・・。」

 

スキルを身につけたら人生はプチ豊かになるけれど、給料とはあんまり関係ない。多くの人が誤解していますね。

 

稼ぐためには『稼げる場所に身を置く』という戦略もあります。ただ、バブルに踊らされてバブルを渡り歩くのは非常に疲れるので、生産性を高めるのを目的にする方が、給料の源をしっかり生み出せるので(源泉だけに)いいのではないでしょうか。

 

社会人の基本は問題解決能力

 

どうやったら稼げるようになるのでしょうか。

キャリアの一環としてコンサルを選ぶのは、昔からずーっと流行っています。コンサルで働くのは問題解決能力を高めることでもあります。河上はここでも、「社会人の基本は問題解決能力」だと言います。よって、コンサルだと問題解決の技法が身につくので、上手に問いを立てて解いていくのが大切だというのです。

 

稼ぐためにもっとも重要な資質

 

さらに、もっとも重要な資質が存在します。稼ぐために、生活が破綻しないために、人生を切り開いていくために必要な資質。それは「自分を信じ抜く能力」だと河上は言います。

 

何かするときいろいろな理由に左右されても、どこまで自分自身にベットできるか。自分の我を貫いて、自分を信じ抜く能力があるか。

 

思えば、私が良いキャリアを本当に築けているかは別として、自分を信じ抜いたのは事実です。ライターを始めた2014年には、インターネットのどこを見ても「Webライターは稼げない」という言葉しか存在しませんでした。「文字単価が安すぎる」「仕事が細切れ過ぎる」「永遠に書き続けても全然稼げない」などなど・・・。

 

ライターの仕事が当たり前になった今ではたまに「あなたが稼げているのは早く始めたからなだけだ!」と言われることがありますが、同じように早く始めた方はほかにも大勢いました。しかしそのほとんどが、稼げないという外部の声に、そして自分の内側の声に心を折られて、退場していったのです。

 

しかし、私はそこで折れませんでした。なんとしてもこの仕事で生計を立てるんだという気持ち。意地でも机にかじりついて仕事を進めるんだという気持ち。Webライターでやっていくんだ!という強い想い。その気持ちだけで大変なかけ出し期を走り切れたような気がします。かけ出し期の私にほかの人と違う部分があったとしたら、その思いの強さではないでしょうか。

 

「人の意見を聞いて不安になるとか、最後の最後にびびっちゃうとか、よくあるんです。新規事業も同じ。みんな不安なので、人の意見を聞いて不安になっちゃうんです。競合のせいにして止めちゃったり。自分の判断にどこまで人生を載せられるか。」

 

「この信じ抜く能力にくわえて、問題解決能力があると、稼げるマニュアルが多数ある世界、すなわちバブルを渡り歩けるんです」

 

ビジポコの学び

 

フリーランスとか、会社員だとか。あまり関係はないのかもしれません。問題解決をし、生産性を高めて…その先に、自分たちが新規事業をしたいと思うなら、何より自分が自分を信じ抜くこと。そうした学びを得ました。

 

  • 社会人の基本は問題解決能力
  • 給料の源泉は業務マニュアル
  • 稼ぐために重要な資質は自分を信じ抜くこと

 

稼ぐには実はスキルはそれほど重要ではないこと。自分以外の要因で稼ぎは決まるので、業務マニュアルが変わるレベルの変化を起こすこと。そうした大きな変化によってのみ、稼ぎは変わります。スキルだけに囚われず、マニュアルを変更できるような学びを得ていきましょう!

 

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