年収2500万の高卒板金工の家に生まれた少年に勉強を教えるには

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こんにちは、ビジポコのライター藤田です。

突然ですが、学歴って大切だと思いますか? ある人は大切だといい、ある人は別にいらないよといいます。ほとんどの人が学校で勉強をした経験がある日本では、学歴へのこだわりが強い人が非常に多いです。 まさに賛否両論。

 

では「学歴なんていらない」と強固な信念を持つ人に、勉強を教えるにはどうしたらいいのでしょうか? どう思いますか。学歴に関してはみんなが一家言あり、「学歴は必要!」「学歴があったおかげてこんなに得した!」「いやいや、自分は学歴がないけれど成功したよ!」と、答えは見つかりません。 あるのはそれぞれの価値観だけなのです。

 

そこで

 

「親が高卒で年収2500万円の板金工の家に生まれた少年が『勉強なんてしても意味ないわ。俺も板金工を継ぐし』と、勉強を拒否した」

 

場合、あなたなら彼にどうやって勉強を教えますか?

今回のビジポコは、「価値観」の重要性についてです。といっても、「学歴は大事だよ」という話ではありません。もちろん「学歴は大事じゃないよ」って話でもないのです。

 

【ビジポコの学びダイジェスト】

  • まず価値観を聞く
  • 価値観に合わせた理想像を提供する
  • 現実と理想のギャップを埋めるために、自分がいると伝える
  • 相手の価値観を否定しても仕方ない

 

価値観を否定する!? 肯定する!?

 

高卒板金工の家に生まれた少年が、「勉強なんて意味ないぜ」といってあなたの学習指導を拒否したら、どうしますか?

 

「仕事の選択肢が増えるよ」 → 「自分は高卒で後を継ぐから」

「親御さんだって学歴をつけてほしいんだよ」 → 「親本人は高卒で稼いでいるし」

「将来、別の事業をしたくなったときに学歴は必要だよ」 → 「雇われは嫌。 自分で起業するから関係ない」

「万が一の事業リスクを考えて」 → 「そんなのもともと学歴は関係ないでしょ」

「学歴がある人が、『学歴は関係ない』っていうんだよ。」→ 「他人は関係ない」

「板金の仕事は円周率が・・・」 → 「円周率は仕事で習うし、金の計算ができればよくない?」

 

と、少年はこちらを論破しまくったとき。たしかに一理ありますし、これらの彼の言葉から、「高卒の板金工でバリバリと稼いでいる親を尊敬し、自分もそうなりたい。そもそも勉強に意味を見いだせない」という価値観が見えてきます。

 

価値観は強固であり、少年は親を尊敬しています。じゃあ勉強を教えることそのものを諦めたらいいのでしょうか? それでも勉強してもらうには?

 

実は、『価値観そのものを否定してもしょうがない』のです。

勉強は無意味だと思っている人の価値観を否定しても、何も生まれません。

 

デザインのように役立っていく

 

そもそも、仕事の本質はいつだって『役に立つこと』です。

役立つことがデザインだといえます。では、相手の価値観を否定せず、勉強をしてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?

 

ここでビジポコ編集長であり、デザイン思考の専門家である河上の登場です。

 

「そんな少年には『もし君が将来YouTubeに興味が出たとする。YouTubeのダッシュボードを見るときに、クリック率や再生率を計算したり、利益率を出したり、より視聴者を惹きつけてチャンネル登録してもらうために、数学が必要だよ。いっしょにYouTubeのダッシュボードで勉強してみよう。勉強が楽しくなるかも。といいます」

 

とのことなのです!

 

そう、すべては相手目線であり、相手の価値観に寄り添った価値を提供するのがデザイン思考の本質です。学歴を否定する価値観を持った相手に、学歴は必要だという価値観をぶつけても、ケンカになるだけです。でも、相手の価値観(高卒で活躍してる人は大勢いる)に沿って、数字に強くなりたいという想いをかき立て、価値(勉強とその結果としての学歴)を提供していく。

 

これなら、私が「腕で食っていくから金の計算だけできればいい」と思う少年だったとして、なにやら勉強したくなります。

 

価値観に合わせた理想像を提供しよう

 

同時に、これが「相手の価値観に合わせた理想像を提供しよう」ということでもあるのです。まず、インタビューや取材といった「聞くこと」を通じて、相手の価値観を得ていきます。少年だったら「どうして勉強したくないの?」と。すると「親は高卒で成功しているし、親を尊敬しているし、自分も親のように色々な意味で自由に生きていきたい」と答えるかも知れません。それこそが価値観です。

 

価値観に対し、「仮に君が将来もっと稼ぎたくなってYouTubeを通じてもっと工場へお客さんを呼びたいと思ったらどう?」と理想像を提供していきます。

 

すると、「ダッシュボードの数字が読めて、視聴者がめちゃくちゃ増える施策が打てたら、いいと思わない? そのために数字の勉強はどうかな」と価値(勉強)を提供できるのです。

 

これが、「学歴は大事です!ピカピカの学歴があれば新卒就職で有利だし、そうすれば住宅ローンを組めるし、人生の航路を安全に進めていけます!」という価値観を持つ人には「YouTubeのダッシュボードが・・・」と提案しても、何も響かないでしょう。

 

逆もしかりで、YouTubeのダッシュボードを読むぞ!とやる気になってくれた少年に、「住宅ローンで有利だよ」という理想像を見せても、「親はもっと稼いで一括で家を買ったけど?」と、全然響かないかも知れません。

 

ビジポコの学び

 

まず「聞くこと」を通じた価値観の収集。そして集まった価値観に合わせた理想像を提供し、現実と理想のギャップを埋めるための手段としてのプロダクトを提供していく。これがビジポコの学びです。

 

デザイン思考を通じて、具体的に役立つために考えていますから、汎用性がありそうですよね。ライザップの稼ぎの秘密原稿で見ましたが、ライザップなら「何をやっても変わらなかった自分を、今度こそ変えたい」という価値観の人に対し、理想はニコニコの笑顔と達成感ですよね? と理想像を提供。そして覇気のない現在の姿と、価値観に応じた理想像を埋める手段として、『糖質制限+ジムのトレーナーによる励まし』といった具体的な手段を提供していく。

 

これが「私は体が大きくて筋力があり、トレーナーに向いてるから、ジムを経営しよう」となると、手段ありきで進んでしまうので微妙な結果になりがちです。

 

「手段ありきだと微妙な結果になる」というビジポコ編集長の発言は、受託フリーランスとしてライターをしている私にもグサッときました。私自身は書くことしかできないと思い込んでおり、スキルや手段(つまり原稿の受注)ありきで発信してこけるケースがあったからです。

 

いずれこのテーマ「スキルを身につけても、スキルありきで仕事を進めると結果がついてこない」という課題についてもビジポコでお届けしますのでどうかお楽しみに!

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ライター藤田は、ウニ屋の娘です。創業者である母親が国の専業主婦1円起業枠でゼロから立ち上げた北海道根室市のウニ屋の娘で、ディスカッションを楽しく学びある記事に仕上げます。

 

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