事業の集客のコツを学ぼう。事例より

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ビジポコ編集長・河上から集客のコツを学ぼう!のコーナーです。

 

集客はひそかな悩みですよね。お客さんさえたくさんくればいいというものではないと思いますが、事業の成長はやはりロマンがあります。私・藤田もフリーランスとして多くの社長さんと接しますが、みなさん従業員の成長と同じぐらい事業の成長も強く望まれます。

 

私自身、ビジポコで編集長よりご指導いただく過程で、集客のコツが少し見えたような…見えてないような。まだまだ仮免講習を受けている段階でクランクに乗り上げることもしばしばです。今回は、ビジポコ編集長がコンサルタントとして最初のお客さんを得たときの話をお届けします。とても興味深い話でヒントが山盛りですので、ぜひご覧ください。

 

  • 同じ価値観を持った集団はどこにいるか
  • 物理的な空間に集まっているか
  • 誰の熱量が高いのか

行列に後ろから名刺を配った

 

数年前、独立した当初のビジポコ編集長は、デザイン思考と新規事業のコンサルタントとしてサービスを展開することとしました。最初は友人や知人に独立した話をしていたのですが、知り合いを当たりつくした結果、「どうやったら物理的な空間にデザイン思考を好きな人たちが集まるか」を考えたそうです。

 

そして、たまたま東京都の支援センター的なところで手元のパンフレットをみていたところ、『デザイン経営』なるものを東京都が教えてくれるセミナーがあるのを発見したのです。

 

すごいのはここからで、編集長はタクシーに乗り込み東京駅からお台場まで7,000円払ってセミナーに駆けつけました。セミナーはすでに終わっており、参加者は三々五々帰り始めていましたが、講師と名刺交換している人たちに、“後ろから名刺を配っていった”のです。

 

最後は講師の方と名刺交換。

そして、名刺交換の列に並んでいた企業さんが、最初のクライアントとなったのです。

 

「同じ価値観を持った人がどこにいて、物理的な空間ならどこに集まっていて、誰の熱量が高いのかを考えた結果です」と編集長はいいます。

 

  • 同じ価値観を持った人がどこにいて → デザイン経営のセミナーに出たがる人
  • 物理的な空間ならどこにいて   → お台場のセミナー会場
  • 誰の熱量が高いのか       → 名刺交換の列

 

「デザインの考え方で人の役に立つ」のがデザイン経営で、特許庁が広めているそうです。「人の役に立つ」を広めたいのが特許庁なので、デザイン経営を推しているのだとか。

 

まずは役立つことから

 

まさにアイデアです!

でも、そのアイデアも突然ひらめいたとか、無計画に行っているわけではないのがポイントなのではないでしょうか。

 

  • 同じ価値観を持った人が物理的な空間のどこに集まっているか。
  • なかでも、誰の熱量が高いのか。

 

ビジポコでも、たびたび編集長は集客に悩む方のご支援をなさってきました。たとえば、「歯科のホームページを作りたい」方には「ヤフー知恵袋の歯医者さんカテゴリ」をお勧めし、「伝統のお豆腐を広めたい」方には「ちょっと変わったバーベキューのネタ」としてのご提案をお届けしました。

 

デザイン思考として「誰かの役に立つこと」をベースとしながら、「同じ価値観を持っており、熱量の高い人は物理的にどこに集まっているのか」を前提として、いつも答えを導いています。

 

「仕事とは誰かの役に立つこと」だとビジポコ編集長はいいます。自己満足ではいけないのです。

 

自治体の住民獲得に応用したら?

 

たとえば、役所の職員さんはとても真面目で熱心な方が多いのですが、あまり新しい住民を呼び込むことには熱心ではないようです。

 

「引っ越しの際にお金がもらえるから●●市を選びました」

 

という方々に対し、「じゃあお金をもっとばらまけば、みんな引っ越してきてくれるかな?」と考えてしまうと、無限にお金がかかります。

 

でも、デザイン思考で考えると、たとえば

 

隣町の歯医者さんに『●●市では▲歳までの歯科検診に助成が出ます!』というポスターを置いてもらえば、見た人が「おっ」と思って引っ越し時に検討してくれる

 

私・藤田は先日、ちょっとした体調不良で千葉市内の病院に入院していたのですが、千葉市や名古屋市には「医療費の助成」や「市独自のちょっとした手当」が出る場合があります。そして、私と同時期に入院して親しくなった方が親戚に

 

「自分はその助成があるから千葉市に引っ越してきたし、家族にも『千葉市に引っ越しておいでよ』といつも話しているんですよ。もうすぐ家族が千葉市に引っ越すかも知れません」

 

とおっしゃっていました。まさに口コミによって新規住民の獲得に成功した瞬間です!

 

最初は「聞いてみる」から!

 

これ(歯科のアイデア)も最初は「聞いてみる」からスタートしています。

アンケートで聞いてもいいですし、町で声かけできたらさらにつっこんで話が聞けてしまいますね。

 

「編集長のように集客のアイデアが浮かびません」

 

と聞くと、

 

「考えていないからでは?」

 

と編集長はいいます。アイデアを100個出すのはそれほど難しいものではなく、アイデアを100個出すぐらいなら簡単で、「細かく理想を分割する」のが大切になってくるのだそう。

 

1万円のお客さんが100人か。100万円のお客さんが1人なのか。それとも手がかけられるだけすべてのお客さんを取りたいのか。

 

「まずは、『こんなの考えているんだけど、欲しいですか?』と聞いてみる」

 

からスタート。

好きかとか、嫌いかとか。そこから価値観が見えてくると。

 

「問題定義が肝ですね。アイデアとは何なのか。問題解決とは何なのかという考えがないと、乗り上げてしまいます。理想をコロコロ変えたら、アイデアが出てきます。

 

とさらに編集長はいいます。

 

「理想とは?と考えてみると、何が理想かを知るには価値観を知っていくのが大切。」

 

聞いてみて、価値観を知り、理想を設定して、理想をコロコロ変えていくと、同じだけアイデアも出てくる・・・。

 

実際、編集長はご自身の集客に成功しておられます。そして自治体(私の住む千葉市と編集長がご支援している役所は別ですが)の集客(住民獲得)も、ほぼアイデアが当てはまっています!

 

まとめ

 

  • 同じ価値観を持った集団はどこにいるか
  • 物理的な空間に集まっているか
  • 誰の熱量が高いのか

 

なんだかクランクに乗り上げていた私の仮免も、交通ルールが少しわかったような気がしました。(このわかった感が危険ではありますが)

 

「交通ルールでは赤信号止まれは習いますが、ビジネスでは習わない。だからみんな危険運転をしてしまう。せめてルールブックを知らないと、事故が起きてしまいます」

 

とのこと。

せめて赤信号は止まりたいですね!

 

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