Bizpoko ガイダンス:Japan as No.1

最初に、本サイト「Bizpoko(ビジポコ)」の目的を明らかにしておこう。

 

Bizpokoが第一の目的とするのは、新規事業のアイディアを練るチームや、DX推進を模索する企業から寄せられた質問に基づいて、「新規事業やDXのビジネスアイディアはあるのに、進め方がわからない!」を解消することだ。

より正確にいうなら、新規事業やDXを進めるうえで絶対に知っておくべきノウハウを腹落ちさせ、絶対に成功したいと願う人の検討を正しく前に進めてもらうために書いている。

 

■自己紹介

 

ぼく、Beth 社長の河上泰之は”価値を探すこと”を職業とする、現役の新規事業・DXの専門家だ。

慶應義塾大学大学院SDMでイノベーションを起こすための技術を学術的に学び、研究論文は研究科長から優秀賞をいただき修了した。

この学びを社会に役立てるべく、日本IBMやデロイトトーマツコンサルティングで戦略・デザインコンサルタントとして働き、クライアントワークと、コンサルティング会社社員への教育を提供してきた。

 

クライアントワークでは、超大手総合商社や自動車メーカー、製薬、航空会社などと数千個の新規事業アイディアを検討し、自動車では特許を複数取得し、東京電力ホールディングスではロンチされたビジネスが順調に育っている。

 

もうひとつの仕事、IBM Japanへのデザイン思考の導入。

理事・パートナーから、新卒、中途まで幅広く延べ数百人に教えてきた。IBMとは今でも付き合いがあり、営業担当者にデザイン思考の機微を教えている。

教えれば、質問が出る。

 

戦略グループの代表から「デザイン思考って何?よく分からないんだよね」と問われたことを皮切りに、数百名から徹底的に質問を受けてきた。

 

■デザイン思考の現場で生まれる問いかけ

少しだけ質問を紹介しよう。

・デザインってなに?

・新規事業やデジタルに、なんでデザインが重要なの?

・コンサルタントの問題解決と、デザインは何が違うの?

・デザイン思考だけで新規事業はできるの?

・考えるって、何?

 

この他にも、フレームワークの使い方やコツも聞かれてきた。

特に困ったのは、明確な答えがなく定義づけを必要とする内容や、新規事業やデジタル化・DXを考えるために必要な他の道具との関係性だ。

 

■Bizpokoでの学びの例:差別化を、3分で、一生忘れないように学ぶ

 

よくある質問だが「差別化」とは何か。

これを腹落ちして理解してもらうのは、容易なことではない。

そこで、説明ではなく1分で終わるクイズにすることで、感覚的に理解してもらっている。

より価値を高めるために、ポジショニング戦略も合わせて話している。

このゲームを「◯◯といえば、XXだゲーム」と呼んでいる。(語呂が悪いのはご勘弁を 笑)

 

Bizpokoのコンテンツでは、このような腹落ちしにくい内容も読むだけでわかるように説明する。

 

これから4つの質問をする。

 

◯◯といえば?とお題を出すので、自分にとって一番好きな企業名、商品名やサービス名を声に出して答えてほしい。全く思い浮かばない質問もあると思うが、そういう分野もあると自覚をして次の質問に進んでほしい。

さっそく、簡単に遊んでみよう。

 

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質問1

ビールといえば?

 

質問2

携帯電話会社といえば?

 

質問3

遊園地といえば?

 

質問4

靴下のメーカーといえば?

 

クイズはここまでで、学ぶための追加の質問をする。

 

追加質問

何かをやれば、2番目以降のモノが一番好きモノを上回ることはできますか。

できる場合、それはどの程度簡単に実現できますか。

 

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ここまでしっかり考えてから、次に読み進めてほしい。

 

各質問で自分が一番好きなものがパッと分かった分野があるだろう。

例えば、ぼくはビールならサッポロクラシックが一番好きだ。(北海道限定のビール)

 

追加の質問には、逆転はできないだろうと回答する。

そもそも、2番目のビールが決まらない。

アサヒもいいし、キリンもいいし。

黒ビールならギネスも捨てがたい。

 

何が起きているかというと、ダントツのお気に入りと、その他に分類して認識をしているということだ。

そして、このダントツのお気に入りとなっていることが、差別化された結果だ。

まるで書籍のタイトル「俺か、俺以外か。 ローランドという生き方」のようだが、これこそが差別化の本質だ。

差別化の文脈でよく語られる「機能の足し算、引き算は差別化ではない。異なる体験を提供して初めて差別化だ」は間違ってはいないが、新規事業の検討という文脈では意味がない。

 

新規事業検討では、売れるために差別化された状況を作り出すことが目的であり、ダントツのお気に入りなれなければ意味がないからだ。

この最初に思い出してもらえる、ダントツのお気に入りのポジションを占領することを、ポジショニング戦略という。

最強の売り方だ。

 

もう1つクイズをしよう。

日本で1番高い山は、富士山ですよね。

では、2番目に高い山はどこでしょう。

 

あなたのビジネスは、2番目、3番目で良い理由は・・・ないですよね。

なので、真っ先に思い出してもらえるように、差別化をするのです。

 

■Bizpokoが解消する、新規事業・DXの3大疑問

Bizpokoの第一目的は、「アイディアはあるが、進め方がわからない!」を解消することだと書いた。

 

専門家として受けてきた質問を整理すると、新規事業やDXの悩みは、3つに集約される。

 

1.何をどう考えるのか、検討の進め方がわからない

2.個別のテーマで、よりお金になり実現可能性の高いアイディアがわからない

3.考え抜いたアイディアの伝え方がわからない

 

この中で一番大きな問題は、この3つが複雑に絡まり「何がわからないのかさえ、分からない」状態になってしまいがち、ということ。

 

Bizpokoが解消するのは、この1番の部分だ。

1番は、考えるべき内容ではなく、前提知識として知っておくべき内容だ。

例えば自動車運転でいうところの「赤信号は止まれ」に似ている。これを知らずに車を運転すると、到着するのは警察署だ。

 

同様に、新規事業やDXの検討も知るべきことを知っていなければ失敗する。

 

知識面の充足。これが解消されるだけで、どれだけの成果を得られるのか。

Bizpokoで公開されるノウハウ集の、何が画期的なのか、ズバリお伝えしよう。

 

Bizpokoと、その他との違いは、

特別な知識やスキルを身につけなくていい、という点にある。

 

新規事業のプロだけが持っている感覚と思考の技を、読んで、真似して取り組むだけ。

すると、これまで得られなかった圧倒的な結果を手に入れられる。

例えば「差別化」で説明したように、考える内容を正しく理解していれば、圧倒的に短い時間で高い成果を得られる。

 

逆に、何を考えるのかを明確に分かっていなければ、あらゆる検討時間が無駄になる。

これが、専門家が早く仕事を進められる理由であり、慣れていない人が検討に時間がかかる決定的な理由だ。

 

■支援事例

Bizpokoが支援した具体的な例を2社あげよう。

 

  • 日本最強の自動車会社(兼務、8ヶ月間)

 

社内のビジネスコンテストにおいて、前年度は役員会を1件も通過せず。

ノウハウ提供後は、2件通過。うち1件は、SDGs関連で数千億円/年の売上を見込めるアイディアを創出し、役員会が熱狂。現在は副社長直下で、2022年ロンチを目指し開発が進められている。

 

  • 日本有数の超大手財閥不動産会社(兼務、5ヶ月間)

前回は通過1件、年間0.1億円の売上見込みだった。

ノウハウを活用した今回は、新規事業コンテストの1次評価後の5つのアイディアのうち3つが役員会を通過した。3件合計で、年間2.5億円の売上を見込む。

また賃貸物件をプラットフォームと見立てる、日本初のビジネスモデルも含むアイディアが業界を激変すべく順調にロンチ準備が進められている。

 

■答えへの最短ルートを学ぶ

なぜ、再現性を持ちながら、こんなことができるのか。

理由は簡単で、DXも新規事業にも明確な正解がある。

そして、正解に辿り着くための簡単で最も早い進め方があるからだ。

Bizpokoでは、正解にたどり着くためのノウハウを全て公開する。

そう、これまで世界有数のコンサルティングファームに教えてきた内容を、すべて公開する。

ここに書かれた内容だけで、ビジネスコンサルティングファームを立ち上げられることを請け負う。

 

■Bizpokoの目的

 

ガイダンスの終わりに、Bizpokoを運営し、全てを書く理由を述べておこう。

 

Japan as No.1

 

この言葉を聞いたことはあるだろうか。

 

米国の社会学者エズラ・ヴォーゲルによる1979年の著書のタイトルだ。米国がより発展するために、日本から学ぶべきことを学ぼうという内容の本だ。

 

ぼくは、もう一度、世界の学者に「Japan as No.1」と言わせようとしている。

そう言われる日の朝に、新聞を読みながら飲むコーヒーは間違いなく美味しいからだ。

 

このコーヒーを飲むためには、日本中で新しい挑戦に成功してもらう必要がある。

成功確率を高めるためには、正しい進め方とノウハウを知ったうえで挑戦してもらうことが極めて重要だ。

 

ぼくがこれまで勤めてきたコンサルティング会社は、顧客の代わりに考え、答えらしきものをレポートにまとめることで収益を上げる構造だった。

いわゆる宿題代行だ。

決して家庭教師ではない。

宿題代行で稼ぎ続けるためには、顧客が自分で問題を解けない状況を作り続けることが必要だ。

そのため、コンサルティング会社の社員としては、社外にノウハウは教えられなかった。

 

Bizpokoで語る新規事業やDXの進め方は、これまで何百年も人類が育ててきた様々な知見に基づいている。

ぼくは、日本人がストンと理解できるように概念を整理し、言葉にしただけだ。

 

そんなぼくが、美味しいコーヒーにたどり着くためにできることは新規事業・DXの正しい進め方とノウハウを公開し、様々な企業・個人の成功確率を高めることだけだ。

そのために独立系のBeth LLCを創業して、のんびりと執筆している。

 

■最後に。

 

冒頭の繰り返しになるが、Bizpokoは、新規事業のアイディアを練るチームや、DX推進を模索する企業の質問から成り立っているので、記事の内容へのコメントや議論、質問はいつでも大歓迎だ。

いま困っていることを質問してくれると、それに答えるかたちでなるはやで記事化することを約束する。

 

Bizpokoがあなたの役に立ち、新たなビジネスがポコポコと湧き出るきっかけになることを祈念して。

 

Beth LLC 社長 河上泰之